私は普段、様々な動物を病理解剖(剖検)しています。

実験室で顕微鏡やルーペを見ながらメダカの解剖をしたかと思うと、

動物園へ出向いて何トンもあるゾウの解剖をしに行くこともあります。

 

いろいろな動物を解剖していると、動物ごとに特徴的なにおいがあることに気づきます。

 

動物のにおいは、おもに普段食べている食物に由来します。

お腹を開いて解剖していると、胃や腸などの消化管内容物を反映して、スプレー系の消臭剤よりもお香の方が良いような気がします。

 

犬の場合は、犬特有の体臭と便が混じったようなにおい。

猫も少し似ていますが、体臭があまりないので、便のにおいや尿臭がやや強い印象です。

 

犬と似ているタヌキ、ハクビシン、アライグマ、スカンク、キツネ、フェレットなど。

このあたりは解剖時のにおいだけで動物の種類まで分かります。

 

そのほか特殊な動物ではコアラ。

コアラはユーカリを食べているのを反映して、解剖のときにもユーカリ臭です。

 

インコ臭の正体はよく分かりませんが、餌と尾脂腺(びしせん)という腺からの分泌物にここから分泌液が出ていて、羽毛の手入れに利用されています。

鳥の場合は、この尾脂腺が種に特有のにおいの元のような気がします。

 

水鳥では羽毛が水に濡れてしまうと命取りになりますので、尾脂腺が発達しています。

そのせいかややにおいが強く、カモやハクチョウでは水鳥特有の解剖臭がします。

ペンギンも魚食性なので少しにおいがありますが、水族館っぽいにおいがします。

 

においって記憶に結びついているとも言いますし、においの印象ってかなり残りますよね。

解剖のときにも、以前に同じ動物種を解剖したときのにおいと同じことに気づき、IMG_6326

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